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野球についての諸々

トークセッション「スポーツビジネスに挑む日本人たち in 大手町」

注:セッションに参加しながら取っていたメモです。誤字脱字や、発言者の相違、発言の抜け漏れ、発言者の意図が正しく汲み取れていないこともあると思います。予めご了承ください。
(以下 敬称略)

概要

イベント詳細

オリンピック、W杯を筆頭に、スポーツは巨大なビジネスへと成長。「スポーツビジネス」という仕事は、今や、世界中で憧れの「ドリームジョブ」となっている。では、世界最先端のスポーツビジネスはどのようなものなのか。どのような仕事内容なのか。本イベントでは、国際的にスポーツビジネスの分野で活躍している日本人3人を招いたトークセッションを大手町で実施する。

登壇者プロフィール

・岡部恭英(おかべ・やすひで)
1972年生まれ。スイス在住。サッカー世界最高峰CLに関わる初のアジア人。UEFAマーケティング代理店、TEAM マーケティングのTV放映権&スポンサーシップ営業 アジア&中東・北アフリカ地区統括責任者。ケンブリッジ大学MBA慶應義塾大学体育会ソッカー部出身。夢は「日本が2度目のW杯を開催して初優勝すること」。昨年10月からNewsPicksのプロピッカーとして日々コメントを寄せている。

・塚本拓也(つかもと・たくや)
立命館アジア太平洋大学卒業。2007年よりダンロップスポーツエンタープライズにて国内ゴルフトーナメントの競技運営およびスポンサー営業に携わる。2013年よりIOC国際オリンピック委員会)が中心となり設立されたスポーツマネジメント大学院、AISTSに留学。2014年より筑波大学主任研究員で、つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)海外事業広報戦略ディレクターを務める。

・斎藤聡(さいとう・さとし)
アメリカ・ミシガン州で育ち、慶應義塾ニューヨーク学院から慶應義塾大学に進学。卒業後に伊藤忠商事に入社し、食料関連事業を担当。退職後の2003年からスペインに留学。ESADEでMBAを取得し、FCバルセロナの国際マーケティング部でクラブの国際化に尽力。その後、史上最年少でアジアサッカー連盟マーケティングダイレクターに就任。現在は日本サッカー協会マーケティング部の部長代理を務める

・モデレーター:佐々木紀彦(NewsPicks編集長)

プレゼンパート

岡部テーマ:Media Rights Business

導入

伝えたいこと、大切なことは、
世界のスポーツビジネスで活躍したいなら、自ら歩み寄ること。

Waves

EPLの放映権は伸びているが、J Leagueは伸びていない
→ 5Wavesで説明

Paradigm shifts
1. Perimeter boards sales(看板)
2. Free to air rights sales(地上波)
3. Pay TV rights sales
4. Market entry by Telcos
5. Booming Internet
(参考)『THE THIRD WAVE』ALVIN TOFFLER

欧米と日本の差は「Pay TV」

Globalisation

出来た当時の収入はJが上だったが、差がついた理由は、

→ 5Wavesに乗れなかった
→ 人材/お金/経営が「International化」していない
  例えば…
  ・日本のクラブのオーナーはJapanese Only
  ・スポンサーも日本企業のみ
  ・J.Leagueの海外放映権が売れていない


EPL Key sucess factors

・Caught the 3rd and 4th wave well
・Went Global early
 - Open to the International business
- Kick-off time Prime time in Asia
- Affinity with the UK culture
⇒ First mover advantage

Internet Era

まだ残されている部分

Facebook / Instagram / Youtube...

China Power

Internetでも巨大な「B.A.T」
- Baidu
- Alibaba
- Tencent

10ヶ年計画で「2025年までに80兆円のスポーツ産業」
- President Xi,
- CMC a
- Wanda already invested nearly US 30 billion$

結果としてACLでここ3年で2回優勝している

Right Place, Right Time

Rughy World Cup/Olympic...

斎藤テーマ:キャリア

自己紹介

日本サッカー協会で、日本代表以外のプロパティを担当
- Youth & Divelop Program
FIFAカンボジアサッカー協会のサポート

どうやってFCバルセロナに入ったか

大切なことは「自分が好きなことを仕事にしたい」「自分に何ができるのか」ということをどれだけ考えるか

斎藤の場合…
1.ESADE Business School で勉強すればFCバルセロナに入れるのでは。
2.GIMA(数学と英語の統一試験)が悪く入学を断られたが、何回も面接を受けに行き、何とか入学
3.ネットワーキングを続け、履歴書を送り続けた
4.国際マーケティング部が発足し、入社

FCバルセロナで何をしたのか

国際マーケティング部では
グローバルファン → コストを下げる → ベストプレイヤーを採る → 活躍
のサイクルを回すことで、レアルとマンUに追いつこうとした
そのため、各国毎に戦略を立てていた

ソシオ:年間200ユーロで会長の投票権を持つファンクラブ
カードを持つステータスを売った

・・・しかし、重点国が中国となり、契約は更新されず

問題提起

何でもいいから海外へ出れば良いというものでもない
1.興味があるところは?
2.時代の見極め
3.最後は気合と継続、メンタル

塚本テーマ:国際的なスポーツ経営人材プラットフォームの構築について

IOC大学院(AISIS)への留学を通して生まれた問題意識

・語学力の差
・国際スポーツ組織で日本人が活躍できていない
・日本におけるスポーツ経営人材プラットフォームがない

日本発の国際スポーツアカデミーの立ち上げとその取り組み

つくば国際スポーツアカデミーはスポーツ庁の受託事業

二期生、三期生の出願数、講師の質を高めていく必要あり

IOC大学院(AISIS)の人材戦略

修了生が各団体に所属しプラットフォームを構築

セッションパート

Q:Jリーグが10年で2100億円、単年にすれば210億円の契約を結んだが、どのようにお金を使っていくべきか。

岡部:J.Leagueの大型契約だけでは不十分(単年約4億しかない/各チーム)
契約を元手に好循環を作らなければならない。そのためには、テレビ上/スタジアム両面のユーザエクスペリエンスを上げるしかない。例えば、カメラ台数が少ないため、増やすなど。
斎藤:人材のほうにお金を再投資してほしい。例えば、スポーツ業界に飛び込むことで、生活水準が下がるなどの不安を排除すべき。
塚本:スポーツをマネジメントする人材が海外に行けていない。給料を上げるではなく、海外に留学させる、奨学金を出す等々

Q:スポーツマネジメントを学ぶために海外に出ないといけないのか?

岡部:絶対に出たほうが良い。帰国子女なら問題ないかもしれないが、ドメスティックな人材は海外に出て、海外の価値観を知る必要がある。
斎藤:日本ならではのマネジメントが、日本の組織でなければできないことがあると思う。日本を世界一にしなければならない、という活動は日本でしかできない。
塚本:1億の市場を相手にするのか、70億の市場を相手にするのか。70億の市場を相手にするなら、周りに味方を作る必要がある。

Q:海外からマネジメントができる人を呼べばいいのでは?

岡部:タレントを集めるのはありだと思う。問題は日本人のメンタリティと語学力
斎藤:あり。海外には優秀な人材が多い。
塚本:2018年にチャンスが来る。IOCに人材が流れ込むため。
岡部:IOSのメンバーが来た時に、プラットフォームに入っておくべき。FIFAに日本人が3人いたことがあるが、2002年のW杯がきっかけ。

Q:独立リーグ(野球)の球団とビジネスを盛り上げようと試みている。サッカー以外の放映権ビジネスは成り立つか?

岡部:野球はグローバルスケールがない。NFLはアメリカのみでもやれている。
斎藤:サッカーの立場から言えば、グローバルであることが強み。野球の価値を広げていく活動が必要ではないか。
塚本:オリンピックで野球が追加されたのは、若者をエンゲージしたいというIOCに対して、スケートボード等とパッケージングして提案したから。
岡部:NBAは、1980年代に中国でお金を払ってまでNBAを放送してもらっていた。ようやく100億円の放送権を得るようになったが、それまでは赤字を垂れ流していた。そこまでやる必要があるかどうか考えるべき。

Q:意思決定するポジションに日本人をどれだけ送り込めるのか?

塚本:会長が変われば、スタッフが変わる。会長が日本人になればチャンスがある。
岡部:川淵会長がAFCに送り込んだのが、斎藤さん。

Q:スポーツ庁が2025年にスポーツ産業の市場規模を15兆にするとしているが、拡大余地はあるのか?

塚本:スタジアムアリーナ、コンテンツホルダーの経営力、スポーツ人材の活躍、スポーツへの参加人口、他産業の巻き込みがカギ
斎藤:個々人は、スポーツに参加すべき。日本ではスポーツステイタスが低い。例えば、有事に総理大臣が「ゴルフをやっていた」と「コンサートに行っていた」だと、ゴルフに興じていた場合のほうが批判を受ける。
岡部:ユーザエクスペリエンスを上げることが大事。大学スポーツを活用してはどうか。ミシガン大学は10万人を収容できるスタジアムを持っている。

Q:ソーシャルメディアのマネタイズについて、アイデアはあるか。

岡部:5th Waveが劇的に変わる。Amazon,Google,Facebookがスポーツコンテンツを必要とする時が来るかもしれない。

Q:グローバルで活躍する人材とはどのような人材か。

斎藤:きめ細やかさのレベルは日本が高い。グローバルを基準にコミュニケーションする必要がある。フレキシビリティ。
塚本:ビジネススペシャリティ、国際感覚、語学。自分のポジショニング・差別化が重要。
岡部:なにはともかく、語学力。あとは、準備を徹底すること。